最近、髪にも肌にも使える「バーム」が気になっています。乾燥した手に塗ったり、毛先をまとめたり、少しツヤを出したり。ひとつ作っておけば、いろいろな場面で使えるのがバームのいいところですよね。
「せっかくなら、自分の好きな素材を使って手作りしてみたい」そう思って調べてみると、ミツロウ・シアバター・ホホバオイルを使ったレシピがたくさんありました。ところが、レシピを見比べてみると、意外と配合が違います。ミツロウが多いもの、シアバターが多いもの、オイルをたっぷり使うもの……。
「結局、どのくらいの割合にすると使いやすいんだろう?」
そこで今回は、3つの素材の割合を変えて、
- 髪にも肌にも使いやすい「万能バーム」
- 濡れ髪のスタイリングに向いた「ヘアバーム」
- 乾燥した肌に使いやすい「保湿バーム」
の3種類を作ってみることにしました。さらに、先日作ったインフューズドオイルも使って、ハーブを取り入れたバームにも挑戦。実際に作って使いながら、私にとっての「ちょうどいいバーム」を探してみます。
目次
バームに使う3つの材料&配合
バームを作る時に使う3つの材料の役割や配合、私が使ってみたものをご紹介します。

3つの材料の役割
【ミツロウ】
バームを固める役割。多くするとしっかり硬めに仕上がります。
【シアバター】
こっくりとした質感を加える素材。多くするとリッチでしっとりした使い心地になります。
【ホホバオイル】
バームを柔らかくして、伸びをよくするオイル。髪にツヤを与えてくれます。
配合を変えると、こんなに違う?

それぞれ総量30gになるレシピです。同じ材料でも、割合を少し変えるだけで硬さや伸び、ツヤ感が変わります。まずはこの3パターンを基本にして、それぞれの使い心地を比べてみました。

髪にも肌にも使いやすい「万能バーム」
【材料】
- ミツロウ 5g
- シアバター 7.5g
- ホホバオイル 17.5g
【こんなときに】
- 手や指先の乾燥に
- 毛先のまとまりに
- 髪のツヤ出しに
- 少量を持ち歩いて使いたいとき
濡れ髪のスタイリングに「ヘアバーム」
【材料】
- ミツロウ 4g
- シアバター 3g
- ホホバオイル 23g
【ポイント】
オイルを多めにして、柔らかく伸ばしやすい配合です。私は、乾いた髪をカチッと固めるというより、少し湿った状態の髪になじませて、毛先をまとめたりツヤを出したりできるようなバームをイメージしました。
乾燥した肌に「保湿バーム」
【材料】
- ミツロウ 6g
- シアバター 12g
- ホホバオイル 12g
【ポイント】
シアバターを多めにした、こっくりした配合。手やかかとなど、乾燥が気になるところに使いやすい、少しリッチなバームを目指しました。肌に使う場合は、まず腕などの狭い範囲で試して、肌に合うか確認してから使います。
インフューズドオイルで、ハーブをもっと身近に
ここまでのバームは、ホホバオイルをそのまま使ったシンプルなレシピです。今回はインフューズドオイルも使ってみることにしました。
以前の記事で作ったような、ハーブを植物オイルに漬け込んだインフューズドオイルなら、いつものバーム作りにも取り入れられます。
ホホバオイルの代わりにインフューズドオイルを使う
- ミツロウ 5g
- シアバター 7.5g
- インフューズドオイル 17.5g
万能バームの材料でホホバオイルをインフューズドオイルに置き換えるだけです。アロマオイル(精油)を使わなくても、ハーブを取り入れたバームを作れるのがこの方法のいいところです。香りを強くしたくないときや、できるだけシンプルに作りたいときにも向いています。
インフューズドオイル+アロマオイル(精油)で香りを重ねる
もう少しハーブ感を楽しみたいときは、インフューズドオイルにアロマオイル(精油)を少量プラスする方法もあります。
- ミツロウ 5g
- シアバター 7.5g
- インフューズドオイル 17.5g
- お好きなアロマオイル 1~2滴(次項の注意点をお読みください)
インフューズドオイルとアロマオイルの組み合わせ例
| インフューズドオイル | 精油 | イメージ |
|---|---|---|
| カレンデュラ | ラベンダー | やさしく穏やか |
| ローズマリー | ラベンダー | すっきり+やわらか |
| ラベンダー | フランキンセンス | 落ち着いた香り |
| ローズゼラニウム | ラベンダー | やさしいフローラル |
インフューズドオイルでハーブを取り入れながら、精油では好きな香りを少しだけプラス。そんなふうに「ハーブを重ねて楽しむ」のも、手作りならではの楽しみ方だと思います。
精油を入れるなら、量は控えめに
精油は種類によって使用できる濃度の上限が異なり、また同じ1滴でも、精油の種類やドロッパーによって滴の大きさにばらつきがあります。そのため、「○滴」と書かれたレシピもあくまで目安として考え、今回は少なめに設定しました。
今回作る30gのバームでは、精油は1~2滴程度。いくつかの精油をブレンドする場合も、合計で1~2滴にします。特に肌にも使うバームなので、香りをしっかりつけることよりも、ほんのり香るくらいを目安にするのが良いと思います。
また、精油にはそれぞれ使用上の注意があるため、使う精油のメーカー表示や安全情報も確認してから使用してください。
作り方【実際に作ってみました】
材料を準備

【万能バーム・インフューズドオイルバージョン】
・ミツロウ 5g
・シアバター 7.5g
・ゼラニウムのインフューズドオイル 17.5g
・ラベンダー精油 1滴
ミツロウとオイルを湯せんで溶かす

ミツロウは65度前後で溶けるので湯せんのお湯は沸騰させず80度前後に保つとよいです。
シアバターを加える

ミツロウが溶けたら湯せんからはずし、シアバターを加えて余熱で溶かします(シアバターは35度くらいで溶けます)
アロマオイルを加える(お好みで)

容器に流し込み、冷まして固める


実際に使ってみた感想
実際に3種のバームを作って使ってみた感想です。
万能バーム

硬すぎず柔らかすぎず、手のひらで温めるとスッとなじみます。髪全体というより毛先に少量なじませるとまとまりがでます。ヘアオイルだけをつけるよりも仕上がりがいい感じです。ヘアスタイリングしつつそのまま手の甲やひじにすり込めるのも便利です。
ヘアバーム

髪には一番使いやすいです。ヘアオイルと万能バームの中間のような使い心地で、8割くらいドライヤーで乾かした髪(まだ少し湿った状態)になじませると程よいツヤとまとまりができてかなりお気に入りの仕上がりになります。
保湿バーム
硬めでこれなら夏場でも持ち運びしやすいです。冬場には特に乾燥が気になるところに使うとしっかり保湿してくれそうです。
ヘアバームは毎朝のスタイリングに欠かせない存在になりました。今まではローズマリーで作ったインフューズドオイルをヘアオイルとしてお風呂上りと朝のスタイリングに使っていましたが、今は夜と朝でヘアケア(オイル)とヘアスタイリング(バーム)で使い分けてます。
この記事を書いている現時点ではまだ残暑なので、これから寒くなってきたときに保湿バームが本格的に役に立ってくると思うので、また追記したいと思います。
保存と衛生について
水分を含む化粧水などに比べると扱いやすいバームですが、手作り品なので市販品のような保存性が保証されているわけではありません。1~2ヵ月で使い切れる量をこまめに作るのをおすすめします。以下、注意すべき点をまとめました。
気になること、まとめてみました(FAQ)
Q. バームが硬すぎた場合は?
A. ホホバオイルなどのオイル量を増やすと、柔らかくできます。
Q. 柔らかすぎた場合は?
A. ミツロウを少し増やすと、硬めに調整できます。
Q. 精油は必ず入れたほうがいい?
A. 精油なしでも作れます。香りをつけたい場合だけ、使用量に注意して少量加えます。
Q. ホホバオイル以外でも作れますか?
A. 植物オイル(スイートアーモンドオイルなど)に置き換えて作ることはできます。オイルによって質感や保存性が変わるため、少量から試すのがおすすめです。おすすめのオイルについてはこちらの記事で詳しく説明しています。↓
まとめ|自分にちょうどいいバームを探して
今回は、ミツロウ・シアバター・ホホバオイルの3つの素材を使って、配合を変えた3種類のバームを作ってみました。
同じ材料でも配合によってかなり印象が変わりました。
- 万能に使いやすいバランス型
- 髪になじませやすい柔らかめ
- 乾燥した肌に使いやすいこっくりタイプ
ホホバオイルをインフューズドオイルに置き換えれば、精油を使わずにハーブを取り入れることもできますし、精油を少し加えて、好きな香りを重ねてカスタムするのもいいですね。
「この配合が一番」という正解があるというより、使う場所や季節、その日の気分に合わせて、自分にちょうどいいバームのバリエーションを増やしていく。そんな楽しみ方ができるのも、手作りのいいところだなと思いました。
今回作ったバームは、リップバームとして使うこともできます。リップ用にさらに使いやすい配合を考えて記事にしたのでこちらもぜひお読みください♪
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