インフューズドオイルの作り方|冷浸法・温浸法の違いとおすすめハーブ5選

インフューズドオイル

以前、ハーブの有効成分をアルコールに漬けて抽出する「ハーブチンキ」についてご紹介しました

今回はインフューズドオイルについて、私が勉強した内容を初心者の方にもわかりやすいようにまとめてみたいと思います。

インフューズドオイルの特徴・効果

カレンデュラのインフューズドオイル
インフューズドオイル(イメージ)

インフューズドオイル(浸出油)とは、植物油(キャリアオイル)にハーブを漬け込み、ハーブの脂溶性成分や香りを移したオイルのことです。

ハーブティー(水溶性)では抽出できない、脂溶性のビタミンや有効成分をオイルに溶け込ませることができます。スキンケアのマッサージオイルや、手作り化粧水・石けんの材料、ミツロウを加えて軟膏(バーム)を作る基剤としても使われています。チンキはアルコールの刺激が気になる方には使いにくいこともありますが、インフューズドオイルは敏感肌の方にも使いやすいのが特徴です。

よく使われるキャリアオイルは、ホホバオイル、スイートアーモンドオイル、オリーブオイル、マカダミアナッツオイルなどです。

キャリアオイル

作り方の種類

  • 冷浸法(れいしんほう):ドライハーブをオイルに漬け、直射日光を避けた温かい場所で数週間〜1ヶ月ほど置き、じっくり成分を抽出する方法です。
  • 温浸法(おんしんほう):オイルとハーブを合わせて湯せんで温め、短時間で成分を抽出する方法です。
温浸法(イメージ)

ハーブチンキとインフューズドオイルは、材料の比率(ハーブ10〜20g程度:液体100ml)や抽出にかかる期間はよく似ていますが、抽出中の保管場所が逆なので注意してください。インフューズドオイルは、オイルに成分をしっかり移すために、直射日光を避けた「温かい場所」に置くのがポイントです。一方チンキは、アルコールの揮発や成分の変化を防ぐために「冷暗所」に置くのがポイントです。どちらも、完成後の保存場所は冷暗所で共通しています。

材料(作りやすい分量)

  • ドライハーブ:10〜20g(またはフレッシュハーブ:30〜40g)
  • ベースオイル:100ml(ホホバ/スイートアーモンド/オリーブオイル/マカダミアナッツオイルなど)
  • 器具:ガラス瓶(150〜200ml)、茶こし/ガーゼ/コーヒーフィルター、遮光保存瓶

作り方

冷浸法(伝統的・時間型)

① 瓶を熱湯消毒します。
② ハーブを瓶に入れ、ベースオイルを注いでハーブが完全に浸かるようにします。
③ 蓋を閉め、直射日光を避けた温かい場所で2〜6週間置きます。毎日1回、瓶を振って混和します。

気温が高い夏場は抽出が早くオイルの酸化リスクも高まるので2〜3週間、冬場は気温が低く2週間では十分に成分が抽出されないので4〜6週間を目安にするのがおすすめです。

④ 香りと色がついたら、ガーゼやコーヒーフィルターで濾し、遮光瓶に移します。ラベルに日付・ハーブ名・オイル名を書いておくのがおすすめです。

温浸法(時短型)

① 冷浸法と同様に消毒・仕込みをします。
② 瓶を湯せん(50〜60℃)、またはヨーグルトメーカーや低温調理器で2〜6時間温めます。高すぎるとオイルやハーブが傷むため、80℃は超えないように設定してください。冷ましてから濾過し、遮光瓶に移します。

保存と使用期限

  • ドライハーブ使用:冷暗所で3〜6ヶ月が目安です。酸化が早いオイルは冷蔵庫での保管がおすすめです。
  • フレッシュハーブ使用:水分リスクが高いため、冷蔵庫で2〜4週間以内に使い切ってください。異臭や濁りに注意してください。
  • 酸化防止の工夫:ビタミンE(トコフェロール)を数滴加える、空気がなるべく入らないように瓶を満タン近くまで満たす、遮光・低温保存を心がける、といった工夫が効果的です。

キャリアオイルについて

キャリアオイル図

注意点(特にフレッシュハーブ)

  • フレッシュハーブは水分を含むため、菌やカビの発生リスクを避けるために冷蔵保存・短期使用が必須です。
  • 異臭・濁り・分離が明らかになったら使用を中止してください。
  • 今回紹介したのは食用ではなく外用前提のレシピです。内服する場合は食品グレードのオイルとハーブを使い、保存期間を短く設定してください。

おすすめハーブ5選

インフューズドオイルおすすめハーブ

気になること、まとめてみました(FAQ)

Q. チンキとインフューズドオイルは何が違いますか?
A. チンキはアルコールで水溶性・脂溶性の両方の成分を幅広く抽出できるのに対し、インフューズドオイルは脂溶性の成分を中心に抽出します。チンキは香水やスプレー、化粧水などに、インフューズドオイルはマッサージオイルやバームなど、肌に直接つけるスキンケア用途に向いています。

Q. インフューズドオイルは飲んでも良いですか?
A. この記事でご紹介しているのは外用前提のレシピです。内服する場合は食品グレードのオイルとハーブを使い、保存期間も短めに設定してください。

Q. ドライハーブとフレッシュハーブ、どちらがおすすめですか?
A. 初心者の方にはドライハーブがおすすめです。水分がない分カビのリスクが低く、保存期間も長く取れます。フレッシュハーブを使う場合は、水分をしっかり拭き取り、冷蔵保存で早めに使い切るようにしてください。

Q. 冷浸法と温浸法、どちらを選べばいいですか?
A. じっくり時間をかけられる方には冷浸法、早く使いたい方には温浸法がおすすめです。温浸法は時短になりますが、温度が高すぎると成分が傷んでしまうので、80℃を超えないよう注意してください。

まとめ

インフューズドオイルは、時間はかかりますが、材料と手順さえ守れば家庭でも安心して作れるハーブクラフトです。作ったオイルはそのままマッサージオイルとして使うのはもちろん、ミツロウを加えてバームにしたり、化粧水や石けんの材料にしたりと、使い道も広がります。気になるハーブがあれば、まずは少量から試してみてください。

次回はこのインフューズドオイルを使ってリップクリームやバームを作ってみた時の記事を投稿する予定なのでお楽しみに。

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あるぱか
関東郊外の戸建てに住む40代主婦、2児の母。外食より手作り、業者より自分で。お金をかけずに「できた!」を積み重ねる暮らしの記録です。料理・DIY・ハンドメイド・家電メンテなど、素人目線でやってみたことをそのまま書いています。