前回、髪にも肌にも使える手作りバームをご紹介しました。
リップクリームは年中必需品で常備しています。外出時用にポーチに、お風呂上りや歯磨き後に付けるように洗面所に、寝る前に塗るように寝室に、いたるところに置いておくと本当に便利ですが、高価なものをいくつも買うのは気が引けるし、安いものを買うと成分が心配になったり、好みの使い心地じゃなかったりします。
今までは安くて安全なベビーワセリンを使っていましたが、べたついてしまうのが気になっていました。髪・肌用のバームを作ったように、唇にも優しいリップクリームが作れないか、色々調べてみました。
目次
リップクリームとリップバームの違いは?

明確な定義はないようで、英語圏では唇に塗る軟膏(化粧品)全般を「Lip balm(リップバーム)」と呼んでいるようですが、日本ではリップクリームはスティック容器に入っていて比較的固め(ミツロウの割合が高い)なものをさして、柔らかめ(シアバターや植物性オイルなどのオイル成分の割合が高め)でジャー容器に入っている物がリップバームと呼ばれていることが多いようです。
バームと共通の材料で作れます

基本的なリップクリーム・バームに使う材料は、前回の記事の「髪・肌用のバーム」と同じだったので、前回作った「万能バーム」や「保湿バーム」をそのままリップバームとして使うこともできます。
「万能バーム」はなめらかでサラッとした使い心地でツヤ感も出ます。
「保湿バーム」はこってりとした使用感でカバー力や持続力が高くなります。
「万能バーム」があれば髪・肌・唇、すべてケアできて、「保湿バーム」を使えば冬の乾燥にも負けない肌・唇のケアができます。一石三鳥も魅力的ですし、好みやシチュエーションに合わせた「ヘア用バーム」「肌用バーム」、「リップバーム」も手軽に作れることがわかりました。
今回作るのはリップスティックタイプ
私は今回、指を汚さずに使えるリップスティックケースに入ったリップクリームを作ってみることにしました。
バームの配合をベースに、固すぎず柔らかすぎず、リップスティックで使いやすい配合をいくつか試した結果、自分が一番好みだった配合をこちらでご紹介します。
リップスティックケースはまとめ買いするとお得だったのでこちらを購入しました
基本の材料(リップスティックケース5g×3個分)
リップスティックケース(5g用)を3個分作るレシピです(1つ分で作ることもできますが、3個分だと計算が楽で作りやすいですし、複数の場所で使えたり、ストック、家族用などにできます)。
- ミツロウ 4.5g
- シアバター 5.5g
- ホホバオイル 7.5g
5g×3個で15gになる計算ですが、材料は合計17.5g使います。溶かす際の目減りや、最後は生地が固まってきて容器にすべて入りきらない分を見込んで、少し多めにしています。
シアバターなしでも作れます
- ミツロウ 4.5g
- ホホバオイル 13g
精油を入れる場合
- お好みの精油 1〜2滴
作り方
① ホホバオイルとミツロウを湯せん(お湯の温度は80度前後)にかけて、ミツロウを溶かします。

② ミツロウが溶けたらシアバターを加え、再び湯せんにかけてしっかり溶かします。
バームの時はオイルの割合が多かったので余熱でシアバターが溶けましたが、今回はオイルの割合が少ないため、余熱だけでは溶けきらないことがあります。ミツロウを溶かした後、シアバターを加えたら、再度軽く湯せんにかけてしっかり溶かしましょう。
③ 湯せんからおろして、お好みで精油を入れます。
④ 容器に流し入れます。

固まったら完成です。
ホホバオイルをインフューズドオイルに変えるとハーブの効果を取り入れられますし、精油を1〜2滴入れると香りも楽しめます。インフューズドオイルの作り方や効能についてはこちらの記事をご覧ください
精油を入れる場合は、1個分に1滴だと刺激が強いので、3個以上分の量で作ることをおすすめします。
精油を選ぶ際の注意
唇は皮膚が薄く、粘膜にも近い部位です。柑橘系の精油(レモン・ベルガモットなど)は紫外線に当たると刺激が強くなる「光毒性」が知られているため、唇のように紫外線を浴びやすい部位への使用は避けた方が安心です。また、シナモンやクローブなど刺激の強い精油も、唇には不向きとされています。
おすすめは、ラベンダー・ローマンカモミール・ゼラニウムなど、比較的低刺激とされる精油です。それでも必ず低濃度・少量から試し、唇や口の中に異常を感じたらすぐに使用を中止してください。
実際に作ったリップクリーム

ミツロウ×ホホバオイル

敏感肌の子供たち用にシンプルで扱いやすい配合にしました。小学生の娘二人ですが、自分たちで作りました。計量・湯せん・型に流す作業も慎重に楽しみながら作っていました。つけ心地も気に入ったようで、自分で作ったことでより愛着を持って使えているようです。
(湯せんの際は火傷にご注意ください。加熱する工程は必ず大人が行うか、大人が付き添って行ってください)
ミツロウ×シアバター×ホホバオイル×ゼラニウムの精油

お気に入りのゼラニウムの香りをつけました。寝る前に付けるととてもリラックスできます。
ミツロウ×シアバター×カレンデュラのインフューズドオイル

カレンデュラのオイルを使っているので、ほんのり黄色く色づいています。カレンデュラの効果で荒れ防止&保湿力アップを期待したいです。
使ってみた感想
私は高級なリップクリームやバームを使ったことがないので比較はできませんが、少なくとも千円以下で売っている市販のリップクリームとはまったく違う使い心地です。唇に当てるとすっと伸びて、ベタつかず、寝る前に付けると起きてもしっとりしているのがよくわかります。また、口紅を重ねて付ける時とても伸びが良いです。
今まで口紅を付けるとたまに皮が剥けてしまうことがあったのですが、手作りリップを使ってから、ほとんど剥けなくなった気がします(効果に個人差はあると思います)。
配合は自分好みに調整できます
- ミツロウを増やすと固めのリップに
- シアバターを増やすと保湿力アップ、こっくりした使い心地に
- オイルを増やすと柔らかく伸びてツヤが出る仕上がりに
どれかを増やす分、他を同じだけ減らすことで総量のバランスがとれます(0.5g〜1gくらいを目安に増減するのがおすすめです)。
オイル多めの配合にする場合は、バーム用のジャー容器に入れると使いやすいです。
保存と衛生について
市販品のような防腐処理はしていないので、清潔に保つことを意識しましょう。
スティックタイプは指で直接すくう必要がないので、その点では衛生的に扱いやすいのも利点です。
気になること、まとめてみました
Q. 子供と一緒に作っても大丈夫ですか?
A. 材料の計量や型に流す作業は子供でも一緒に楽しめますが、湯せんで加熱する工程には火傷の危険があります。加熱する工程は必ず大人が行うか、大人が付き添って行うようにしてください。
Q. 精油はどんな種類でも使えますか?
A. 唇は皮膚が薄く粘膜にも近いため、刺激の強い精油や、柑橘系など光毒性のある精油は避けるのがおすすめです。ラベンダーやローマンカモミール、ゼラニウムなど、比較的低刺激とされる精油を少量から試してみてください。
Q. リップクリームとリップバームは同じ配合で作れますか?
A. はい、基本的な材料は共通しています。前回ご紹介した「万能バーム」や「保湿バーム」も、そのままリップケアに使うことができます。スティックタイプでしっかりした固さにしたい場合は、ミツロウの割合を増やして調整してください。
Q. どのくらいの期間使えますか?
A. 防腐剤を使っていないため、1〜2ヶ月を目安に使い切ってください。
まとめ
手作りのリップクリームは、材料さえ揃えば手軽に作れて、配合を変えるだけで自分好みの使い心地に調整できます。敏感肌の方や子供にも使いやすく、精油やインフューズドオイルでアレンジも楽しめるので、ぜひ自分好みのリップクリームを作ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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