数年前からバケツコンポストを続けています。
きっかけはシンプルで、毎日出るコーヒーかすとお茶殻、卵の殻、野菜くずを少しでも減らせたらということと、庭の植物の肥料にもなったら一石二鳥だなという思いからでした。
コンポストにはいろいろな種類がありますが、節約が大前提の我が家では初期費用や維持費をなるべく抑えたい。そこでたどり着いたのが、ほぼ0円で始められるバケツコンポストでした。
目次
コンポストを始めたきっかけ
私は毎日ドリップコーヒーやお茶を飲むのでコーヒーかすとお茶殻が必ず出ます。卵もよく使うので殻もたくさん出ます。これらを燃えるゴミとして捨てるのがもったいないと感じていました。
コーヒーかすやお茶殻は消臭効果があることで知られていますし、卵の殻はカルシウムが豊富で土壌改良に役立ちます。捨てるのではなく堆肥として再利用できれば、ゴミの削減と家庭菜園・ガーデニングの両方に役立てられると思い始めることにしました。
コンポストを始めてから生ごみの量が減り、できた堆肥を庭のハーブやお花に使えるのがとても嬉しいです。お金をかけずに循環できているのが、節約好きの私にとってはたまらない満足感です。
コンポストの種類と選び方
コンポストにはさまざまな種類があります。始める前に比較してみました。
【電動生ごみ処理機】
キッチンに置けるコンパクトなタイプから屋外用まであります。短時間で堆肥化でき臭いも出にくいのが最大のメリットですが、本体価格が高く電気代もかかります。手軽さを求める方や臭いが気になる方には向いていますが、節約重視の我が家には合いませんでした。
※地域によっては家庭で生ごみ処理機を導入すると助成金がもらえる事があります。
【屋外設置型コンポスト】
ボックス型や回転式など種類が豊富です。大量の生ごみを処理できますが、設置スペースが必要で初期費用もそれなりにかかります。
【バケツコンポスト】
普通のバケツと土があれば始められる最もシンプルな方法です。初期費用はほぼゼロ。発酵促進剤も家にあるもので代用できます。維持には多少のコツと手間がいりますが、節約しながらゴミを減らしたい方に最もおすすめです。
我が家はこのバケツコンポストを選びました。
バケツコンポストの始め方
【必要なもの】
- バケツ(蓋つきのものが便利)
- 土(庭の土でOK)
- 不織布や通気性のある布(蓋として使う)
- 生ごみ(コーヒーかす・卵の殻・お茶殻・野菜くずなど)
- 発酵促進剤(米ぬか・ドライイーストなど)
- かき混ぜ用のスコップや棒
【基本的な使い方】
①バケツに土を入れる
バケツの底に土を数センチ敷きます。庭の土で十分です。
②生ごみを入れる
水分が多い生ごみはよく水を切ってから入れてください。
③発酵促進剤を加える
米ぬかや家にある発酵を助けるものを少量加えてよく混ぜます。詳しくは次のセクションで説明します。
④上に土をかぶせる
最後に蓋をするように土をかぶせます。臭いの発生を抑えて虫が寄り付くのを防ぎます。
④通気性のある蓋をして置き場所を決める
不織布などで蓋をして、雨が当たらない暖かい場所に置きます。直射日光が当たる場所は避けてください。
⑤こまめにかき混ぜる
空気に触れさせることで発酵が進みます。できれば毎日、少なくとも2~3日に一度、底からしっかりかき混ぜてください。
⑥バケツが一杯になってきたらそのまま放置する
②~⑤を繰り返し、バケツの中身がいっぱいになってきたら、通気性のある蓋をしてそのまま数週間、雨の当たらない場所で放置して発酵させます。その間かき混ぜ作業はしなくて大丈夫ですが、気になる場合はたまにふたを開けて中身をかき混ぜながら様子をみてあげると安心です。
【堆肥化までの目安】
季節・気温・生ごみの量によって異なりますが、数週間〜数ヶ月で堆肥化します。夏は発酵が早く、冬は遅めです。分解中は酸味のある香りがします。土のような香りになってきたら堆肥として使えるサインです。
分解中は生ごみの投入ができなくなるので、途切れずに続けたい場合は、バケツをいくつか用意しておくと良いです。我が家は多い時は3つのバケツをローテーションさせていました。
発酵促進剤は家にあるもので代用できる
コンポストをより早く効率よく発酵させるには発酵促進剤が有効です。それほど高価ではないので買っても良いのですが、実は家にあるものでも十分代用できます。
【おすすめの代用品】
米ぬか
発酵促進剤として最も効果的です。精米所に行くと無料でもらえることがあります。我が家の近所の精米所は無人のことが多くいつでももらえるわけではないので、ない場合は以下のものを使っています。
米のとぎ汁
お米を研いだ時の一番最初の濃いとぎ汁を大き目の容器に入れて数時間放置します。数時間経ったら上澄みの水を静かに捨てて底の方に沈殿した白く濃いものを使います。水分が多すぎると腐敗の原因になるので入れるときは注意してください。
ドライイースト
パン作りに使うイーストです。少量を水で溶いて薄めてから加えます。イースト菌が発酵を活性化してくれます。
ヨーグルト(プレーン)
乳酸菌が発酵を助けてくれます。食べ終わった容器の内側に残っている物を水を少量入れて溶かして使えば十分です。
納豆の糸引き部分
味付けしていない納豆の容器についたねばねばを水で溶いて薄めたものを加えます。納豆菌が発酵を促進してくれます。必ず味付けしていないものを使ってください。
💡 これらを組み合わせて使っても大丈夫です。いずれも少量で十分効果があります。わざわざ買い足さなくても家にあるものでできるのが嬉しいポイントです。
続けてみてわかったこと・注意点
数年続けてみてわかったことをまとめます。うまくいかなかった経験も含めて正直にお伝えします。
【入れて良いもの・避けた方が良いもの】
| 入れやすいもの | 注意が必要なもの |
| コーヒーかす・お茶殻(消臭効果もあり相性抜群) | 水分の多い生ごみ→よく水を切ってから入れる |
| 卵の殻(カルシウム豊富で土壌改良に効果的) | 肉・魚・乳製品→臭いが強くなり虫が寄りやすくなるので避ける |
| 野菜くず(水分をよく切ってから) | 柑橘類の皮→分解に時間がかかる |
【続けるうちに気づいたこと】
以前は野菜くずもたくさん入れていましたが、臭いが気になったり分解が追いつかないことが多くなりました。今はコーヒーかすと卵の殻をメインにして、野菜くずは量を控えめにしています。無理なく続けられる量を入れるのが長続きのコツだと思っています。
【虫対策】
臭いが強いと虫が寄りやすくなります。生ごみを入れたら必ず土をかぶせること、水分が多くなりすぎないよう調整することが大切です。置き場所も風通しの良い日陰がおすすめです。
【できた堆肥の使い方】
土のような香りになったら堆肥として使えます。庭の花壇やプランターの土に混ぜ込んで使っています。ハーブや花の育ちが良くなった気がして、使うたびに達成感があります。
腐敗臭&虫が湧いてしまったら
専用のバケツや道具を使わない分、どうしても分解がうまく行かなかったり虫が侵入して状態が悪くなってしまうこともあります。一時的にゴミの投入をストップすることになりますが、対策をすればまたちゃんとコンポストを再開できます。
腐敗臭がしてしまったら
普通のバケツでコンポストにしていると、時に腐敗臭がしてしまうことがあります。これは水分が排出できず水分過多になったり、かき混ぜが足りずに酸素不足になることで微生物が腐敗(嫌気分解)している状態です。
そんな時は晴れた日にレジャーシートの上に中身を薄く広げて乾燥させることで、水分が抜けて微生物が「発酵」モードに戻りやすくなります。レジャーシートとの間に新聞紙などを挟むとより早く水分を飛ばせます。
我が家のコンポストも数回そのような状態になりましたが、無事に元に戻すことが出来ています。夏場でしたら数時間、それ以外の季節でも数日〜1週間程度で臭いが落ち着いてくるので、慌てずに対応してみましょう。この間はゴミの投入はお休みします。
虫が湧いてしまったら
不織布でふたをしていてもわずかな隙間から虫が入り込み卵を産み付けられるとそこから虫(コバエ・ウジ・ナメクジなど)が湧いてしまうケースもあります。これもバケツコンポストのリスクでもありますが、対処法もあります。
黒い厚手のポリ袋にバケツの中身を移して、しっかりと口を結んでから日光に当たる場所で一日~数日放置します。上記の虫は55℃で4時間以上置くとほぼ死滅するというデータがあるのでその条件が満たせます。
夏場の晴れた日でしたら数時間でも効果がありますが、それ以外の季節は念のため数日かけると安心です。この間はゴミの投入をお休みします。
白いカビは問題なしです
バケツの中身にポツポツと白いカビが出来ていることがあります。この白カビは、好気性菌で発酵の初期段階を示す良い兆候です。微生物の活動が活発化し、堆肥化が進んでいる証拠になるので、良くかき混ぜながら引き続き堆肥化を進めていきます。
💡入れるものをコーヒーかすと卵の殻だけにしてから、臭いや虫が寄り付くトラブルはほとんどなくなりました。
まとめ
バケツコンポスト、いかがでしたか?
難しそうに見えて、やってみると意外とシンプルです。毎日のコーヒーかすやお茶殻と卵の殻を入れるだけでも十分始められます。
ポイントをまとめるとこの4つです。
・バケツと土があればほぼ0円で始められる
・発酵促進剤は米ぬか・ドライイースト・ヨーグルトなど家にあるもので代用できる
・水分が多くなりすぎないよう調整しながらこまめにかき混ぜる
・肉・魚・乳製品は臭いや虫の原因になるので避ける
ゴミを減らしながら庭の肥料が作れる、節約とSDGsを同時に叶えられる取り組みです。難しく考えず、まずはコーヒーかすやお茶殻と卵の殻だけから始めてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!











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